聖寿寺について
文明十年(一四七八年)より
続く聖寿寺
名称「天龍山聖寿寺(てんりゅうざんしょうじゅじ)」は文明10年(1478年)に開創されました。
開山は「教之一訓大和尚(きょうしいっくんだいおしょう)が草庵を結んだことにより始まります。
最初は「崗本山聖寿軒(こうほんざんしょうじゅけん)」と称していました。
寺伝によれば一訓和尚は今川義元の叔父とされています。
また、開基である寺院近く天龍村の門奈美作守正重は、今川家の家人であり54石を寄付し聖寿寺を菩提寺とし寺院経営にもあたっています。
開山
教之一訓大和尚とは
聖寿寺の親寺である本寺は掛川市大野にある深澤山長松院です。
開山である一訓和尚は長松院の第2代目住職になります。
一訓和尚は聖寿寺を開創した後、島田市湯日にある金龍山養勝寺も開創しその地で寂しています。
地元における阿弥陀巡礼四十八ヶ所の15番目に列し、御詠歌も今に伝わってます。また磐田郡三十三ヶ所観音霊場の4番目にも列し、同様に御詠歌も伝わってます。
よそにのみ 頼みを懸て 白糸の
染まらぬさきに 帰る嬉しさ
阿弥陀巡礼四十八ヶ所の十五番目
みのあだを ほどけて岡の ひじりでら
たがてで光し 慈悲のすがた
盤田群三十三ヶ所観音霊場の四番目
※『竜洋町の寺院巡礼』竜洋町郷土研究会編より
聖寿寺の四季
のどかな磐田の地域に佇む「聖寿寺」では、春は桜、夏は緑など季節によって見せる顔も違います。
聖寿寺の檀家様は他府県の方も多く、中には風景を気に入られて檀家に入る方もいらっしゃいます。
ぜひ、季節ごとに違う顔を見せる聖寿寺にお越しください。
境内の東に数十メートルの桜並木があります。桜の花が自慢です。
田植えのこの時期、水いっぱいの田んぼには逆さ富士ならぬ、逆さ本堂が映ります。
お寺の周りの田んぼも畑も、実りの時期の土の香りが本当に心地よいです。
磐田は冬でも雪知らず、でも遠州の空っ風はとても寒いのです。